出演者紹介
DAY 1 / 8月31日(土)
炙りなタウン
1年ぶり、3回目の出演。最近人気出てきたなーと思ってはいたけど誘う直前に京都大作戦への出演が発表されて、がらにもなく躊躇してしまいそっとケータイを閉じて2週間程経ってからそんな自分にも恥ずかしくなり、なるべく偉そうに先輩っぽく「サムライ、今年どうかな?」と連絡するとかなり、驚くほどかなり早く「出ます!」と返事をしてくれました。検討する時間というか、メンバーに相談したりで一般的には数日経ってから返事もらえるのが普通やと思うんやけど数時間後に「お待たせしました!出たいです!」とのことで。数時間しか経ってないのにお待たせもなにもないよ。昔からそういうとこあるよねキミは…。
住んでる町も違うからして普段から遊ぶ仲、ってわけじゃないけど最近印象に残った話が1つ。
真夜中、一緒に神社がある山に登ったことがあって、その帰路のこと、「なんか歌聞こえません?女性の声。」って突然ゆきなりが言い出して、おれどんなけ耳すましてもなにも聞こえなくて、ゆきなり酔っぱらってたからたぶん空耳なんやろうけど、仮に本当に聞こえてたとしたらなんか自分には聞こえないのすごい悔しくて。聴力とかの話じゃなくて、もしも歌にまつわる妖(あやかし)か神様か、そういう類の何者かの歌声がゆきなりにだけ聞こえたんやとしたらすごい悔しくて。おれにも聞こえたかったなーー。空耳やとしても、本当に誰かの歌声やとしても、どんな歌やったんやろう。
オルトセントリズム
PV監督のとくらです!っていう一面は無視できないでしょう。「あの娘の笑顔」「今を生きる」の二作、ぼくがメガホン取りました。撮影はいつもずっと楽しかったんやけど、二作目の撮影がクランクアップした日、打ち上げじゃーと見たことも聞いたこともない店名のパチンコ屋さんに連れて行かれて、他のお客さんもほとんどいない中、わけわからん台にお金つっこんで負けました。人生に「無駄な時間」とか「無駄金」ってのがあるとしたらまさにあれがそうじゃないかな。カメラマンのまゆみんが当たってない中ずっと右打ちしてて台は爆音で「左打ちに戻してください!」って警告音鳴るし、あきほに怒られてたっけ。
最近ドラムの脱退が発表されて、まあすごい大変な時期であるのは間違いないけど、新体制でやっていくならまたPV撮ろうね。何本でも撮ろうね。アイデアなら友達にあげるくらいあるから任せてくれ。
サムライロックフェスには初出演。以前から出たい!と言ってくれていたのだけれど、呼べない理由(偉そうな話じゃなくて、このタイミングでオルトが京都のフェスに出るメリットとかデメリットとかの話)を説明したりもしていて、今年はいける!って思って誘わせてもらいました。オルトセントリズムは今年のサムライロックフェスに出るメリットがあるし、理由もあります。友達やから、とか仲良いから、とかをちゃんと超えて正式にオルトセントリズム、出演です。楽しみやなあ。
ジャンキー58%
3年連続3回目の出演かな。まおの声のハイが強すぎて耳鳴りしたことがあります。去年の「サムライ来てねツアー」福岡編が3日連続同じライブハウスでやるっていう企画やったんやけど、ジャンキー3日間全部どうかな?って誘ったら日付が噛み合わんくて、2日目だけ単発で来てくれました。前後に九州とか中国とかあるんかな?って思ったら全然そんなこともなくて普通に大阪からシンプルに単発で福岡のライブに帯同してくれました。交通費考えると何をどう頑張っても赤字になるのにアホやと思います。
こちらもPV監督という一面での付き合いもあり、一昨年からサムライの会場として使わせてもらってる京都アメリカングラフィティーズ、その名前に違わずしっかりアメリカンな雰囲気のある場所で、ジャンキーのPVを撮るにあたってめっちゃええやん!と思い「It's a show time」のPVはサムライロックフェスの会場になる京都アメリカングラフィティーズで撮ってます。ふらっと入れるお店でもないのでこの機会に聖地巡礼でもどうでしょう。(「American City」「paradise」もぼくが監督しました。久しぶりに見たけどみんな雰囲気変わったなあ。)
おとなりアイニー
ツアーばかり行っていたせいか(いや決してそのせいではない、おそらくコミュニケーション能力の問題である)近年のサムライロックフェス、所謂「京都のバンド」があまりいなくなってしまっている中、貴重な京都のバンド、おとなりアイニーです。昨年は自分たちのツアーの最初と最後に犬人間ニョンズを呼ぶという何の得にもならないかなり攻めたブッキングをしてくれました。あんまりステージから「〇〇(主催者)、呼んでくれてアリガトー!」みたいなの言うの性に合わんので言ってこなかったけど、ちゃんとありがとうって思ってます。ライブしてくれって言ってもらえるのはすごいことですよ。いつもありがとう。
ドラムのイノシシは聞くところによると家がご近所さんなようですが自宅近辺で鉢合わせたことは一度もありません。話が本当ならずっと引きこもっているか意図的に避けられています。
サムライロックフェスには4年連続4回目の出演。そろそろサムライ常連組の沼に片足突っ込んできています。今ならまだ間に合う、引き返せ。
イネムリだるま
そういえばもうせいこうしかいないのか。そんなとこまで真似しなくていいのに。どうだい1人でバンドを続ける気分は。寂しいか。悔しいか。なんか面白いやりたいと思って自分でアー写撮ったか。とりあえず無我夢中でなんかやらねばと全国各地色んなところで弾き語りするか。それ全部意味あるから。未来のせいこうが全部意味あったことにするから。今は意味わからんでも後から自分で意味わかるようにするから。そのへんも真似してみたらいいんじゃない。偉そうにごめんよ。でもおれは1人になった時、今になって思うとあれはあれで面白かったんよ。当時は毎日ゲロ吐いてたけど。なんか食中毒なってうんこずっと漏らしながら弾き語りしたこともあったなあ。あれは意味なかったかも。うんこは漏らさんほうが良かったかもしれへん。
彼とは人に話すほどではないようなくだらない思い出がたくさんあります。きっとお互いジジイになってもなんだかんだ付き合いのある男なんじゃないでしょうか。別に全然嬉しいとも思わないし、別に嫌でもありません。とりあえずせいこう長生きしろよ。
The Rusted Crown
前述したイネムリだるまのせいこうが「同世代の中で作曲センスがピカイチ」と評する、通称ラスクラ、ソングライターはたぶんベースボーカルのりゅーきち。ぼくは音楽の難しいことは正直あまり詳しくないんですが、彼らの曲をなんとなく家で弾いてみようとすると、全然コード進行がわからない。Myベストテープの曲なら一瞬で弾けるのに (ごめんなさい/これはこれで褒めてるんです)。
バンドとしてはちゃんとしすぎるくらいちゃんとしてて、もう関係性的にそんなんせんでもええやろ〜ってことをものすごくちゃんとしてくる。うちがイベントに呼んだりすると当日楽屋までわざわざメンバー揃って「よろしくお願いします!」って挨拶にくるし、うちがラスクラのイベントに呼ばれると「よろしくお願いします!」って挨拶に来ます。ぼくはコーヒー飲みながらヘラヘラして「おはよ〜」って言います。
打ち上げになるとドラムはるきはさらにちゃんとしすぎてて、毎年ケロッとした顔で一番最後まで酒を飲んでいます。去年ももうだいたいの人が帰ったのにズルズル残ったメンツで5次会くらいか?公園で変なチューハイ飲んでました。「最後の1人になるまで打ち上げ続ける」ってのが毎年サムライ最終日に自分に課してるルールなのですが、はるきのせいでかなり困ってます。「ぼくですか?まだ全然いけますよ」っていつも言うんやもん。今年は早く帰ってください。(2日目の夜に必ずまた来てください)
The Dilong
サムライロックフェス初出演。ちょっと前に彼らのライブを京都MUSEに見に行ったんですが、そのライブ後本人らに言いたかったけど言うタイミングなくて言えなかったことがあるのでここで。「たぶん気づいてると思うけど、拍手あんまおこらんかったのはライブが良すぎたからやで〜」
個人的な思い出みたいなのは特にありません。打ち上げで先輩風(そよ風)を吹かせて酒を奢ったり「メンバーは大事にするんやでえ」とくだをまいてみたりしたくらいでしょうか。わりとそれは本気で言ったけど、それを個人的な思い出とするのは野暮ってもんでしょう。打ち上げで先輩とした話なんて覚てなくていい。誰の意見も聞かなくていい。尖っててすげえ硬いくらいでいて欲しいなと思ってます。あれなんかおれまた偉そうなこと言ってる気がする。ちょっとこのへんにしときます。
YELLOW HANDKER CHIEF
「ん?ああ、俺ボテクリ」、剃り落とした片方の眉毛、お客さん2人の小倉でのツーマン、「俺たぶんインフルやねんけど、この鶏皮ポン酢半分こせえへん?」、六本松朝焼け遠い目のたいちゃん、猫アレルギーで目が溶けたよ、桜坂でメーターを止めたタクシーの運転手さん、竜田食堂豚の味噌焼き、すげえいい曲が書けた聴いてみて、空港で寝過ごし、焼肉定食大盛り、鬼殺しで溜めた風呂、煙草の灰は空中殺法、玄関にあったフロアタム、ホームレスになったイッキ、実家の隣は線路、うちはずんだれ硬いのは茹で損ない、ツーマンツアーしよう誰が来るねん。
もうよく覚えてません。もしぼくがいつか結婚とかするなら当日突然乾杯の音頭に指名する予定です。バンドがかっこいいとか、曲がどうとか、正直本当にどうでもいい。ぼくはヤマシタイッキが大好きです。
DAY2 / 9月1日(日)
古墳シスターズ
旧友、とでも呼べばいいのでしょうか。もう何回対バンしたかもわからんしサムライも何回目かわかりません。数えるのもめんどくさい。(と言いつつ昔の資料を遡ってみると2017.2018.2019と旧VOXhallビルで開催していた頃に3年連続出演、全て腹斬りステージ/十八番という一番狭いステージでの出演でした。そしてコロナが流行り、会場だったVOXhallの閉店、県外移動が難しくなる中、サムライロックフェスは地元バンドを中心に規模を小さくしながら、場所を変えながら開催してきました。)
そして去年、規模感も徐々に拡大していく中、古墳シスターズがサムライに帰ってきました。自分たちのツアーで奈良に行く道すがらちょっと京都寄ってよと言ったらほんまに寄ってくれました。今回もきっと旅する道の途中なんでしょう。松山くんは戒名をつけるなら「旅」とつけて欲しいと言っていました。なんかカッコよくて腹たつので何かの巡り合わせでぼくが松山くんの戒名を考える機会があれば「うんこ」にします。ぼくはというと真逆なところがあって自分の部屋が本当に好きなので「家」とつけてください。ちなみに松山くん以前うちに泊まりに来た時「狭い」やら「散らかってる」やら文句ばっか言ってました。彼寝言で「最悪やあ」って言うてましたからね。目が覚めたらもう帰ってて「あばよ!」って書かれた古墳シスターズのバックステージパスが机に貼ってありました。そういうとこかっこいいよね。
Myベストテープ
はじめて対バンした時はもう10年くらい前で、そこからたまーに会うみたいな関係が続いていたんですけどBoiler陸亀とMyベストテープと犬人間ニョンズでスリーマンツアー回った事があって、そこからうちのメンバーも含めてグッと距離が近くなった感覚があります。個人的にはずっとお兄ちゃんみたいな感覚なんですけどね。なんかキモいですね。
昔からボーカルのコウヂくんは対バンする度に「おれ金ないけんコンビニな!」って言っていつもライブハウスから出てコンビニで缶ビールを買ってくれていたのですが、近年、ライブハウスでも買ってくれるようになり、挙句の果てにはこないだラーメン屋で「なんでも好きなもん食え!飲め!」と言ってしまう程の男になりました。コウヂくん無理してないかな…。たぶんちょっと無理してたよな…。
タカオくんは「言うとくけどこれくらいは余裕やで!?」と言いながらめっちゃうまい刺身とか奢ってくれます。なんか奢られてばかりです。
一歩間違えると単なるナメてる後輩のような粗暴な立ち振る舞いのぼくですがちゃんとかなり慕っています。ここに宣言しましょう!ぼくはMyベストテープの後輩であると!
モケーレムベンベ
サムライ初出演は開催2回目となった2016年。かれこれ6回目の出演となり、そう考えるともう付き合いも長くなってきたもんです。井澤さんその初出演の時のサムライTシャツ最近までよく着てくれてるの見てて、あまりにも物持ちが良すぎるでしょう。当時Tシャツの作り方もよくわかってなかったからペラペラ生地(4オンスくらい)のやつやのに。
野暮な表現になってしまうけど、一つの「バンドの完成形」だとずっと思っています。映画から出てきたみたいな、漫画の主人公みたいな(ジャンプというよりサンデーかな)、凸凹がビターっとはまったような。
昔からずっと好きな「レインボーロード」っていう歌があって、日本の名曲トップ20には絶対入ると歌詞やメロディはもちろんながら、イントロのドラムが本当に好きで、好きでというか、どーやったらこのドラムにしよう!って思いつくねんってフレーズを叩いているのですが、こないだ話した時にその話をすると「雨が部屋の窓を叩く音」を再現するとこうなったとのことで、天才かよ、と思いました。その日以来雨の日のぼくの部屋では「トトタンタンッタンッタン」が聞こえます。
花柄ランタン
サムライロックフェス最多出演記録保持者。「花柄ランタン嫌いなやつは音楽嫌いやろ(とくら談)」でお馴染みの花柄ランタンです。2016年以降毎年出演してくれており、今年で9年連続になります。犬人間ニョンズのメンバー、サムライスタッフも含めて、ぼくの次にサムライロックフェスに参加した回数が多いのはこの2人じゃないでしょうか。
花じゃない方の村上しんちゃんから聞いた本当に好きな話があって、つい先日先輩の結婚式で話した時に「花柄ランタン80歳までやるから、いま花柄ランタン初期やねん!」って言ってて、ほんまにカッコええなと。あと「働いてても、遊んでても、毎日おもろいんがいいから、座右の銘は365連休!」ってやつも。ほんまにその通りの人生を歩んでるように見えるし、こんな大人になりたい!ってのがあるとしたら村上しんちゃんかもしれません。そういう意味ではさっき花じゃない方って言ったけど、ぼくにとっちゃかなり花です。